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床の間リフォーム|東大阪市M様邸
東大阪市のM様邸の床の間リフォームをご紹介いたします。
M様はOB様で、「床の間の渡壁が浮いて崩れそうになっているから直したい」とご連絡くださいました。
浮いてめくれてしまっている「渡壁」
渡壁とは繊維壁の一種で、綿の中に光る素材を入れて塗った壁のこと。
ひと昔前は主流でしたが、今ではあまり見られない素材の一つです。
こちらの写真をご覧ください。
壁が浮いてきているのがわかります。
現地調査で床の間をよく拝見させていただくと、昔ながらの大工職人の技術がふんだんに入った仕様であることがわかりました。
クロスのように剥がして貼ってというようにはいかず、柱や床板にも干渉があるため、木部を削る必要がありました。
床板の傷みも見られたため、床の間全体を補修していきます。
工事中の様子
框(かまち)を削って調整し、新しい框と床の間をつけます。
床の間は「増し張り」という工法で、上から重ねていきます。
完成しました!藍色の壁が美しい床の間です
新しい床の間は、奥様の大好きな藍色で仕上げました。
アイカの「ジョリパット」という塗り壁材で、表面はコテムラのないフラット仕上げにしています。
ベースが土壁で、表面に凹凸があるため、フラットに仕上げるには職人の腕が必要です。
床の間と框は、ブラウンからライトブラウンへと交換し、藍色を引き立てる存在になりました。
施主様とは細かく打ち合わせをしながら、担当者と職人とで意見を出し合って作業を進めていきました。
工事は3日で終了です。
新しい床の間の完成で、気持ちよく新年を迎えられたことと思います。
この度は、カプライリフォームをご利用いただきありがとうございました。
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