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2階の和室に洗面化粧台を新設・介護リフォーム|大阪市M様邸
2023年に3階建ての3階部分を内装リフォームされた大阪市のM様より、介護リフォームのご相談をいただきました。
洗面室は1階にあるので、ケアが必要なおばあさまの2階の和室に、洗面化粧台を新設したいとのご依頼でした。
いちから設計するのではなく、今あるお家に“プラス”する形のリフォームの場合、活用できるものは活用し、新設するものは新設しながら、パズルのピースを当てはめていくように計画していきます。
給水、給湯、電気のコンセント、排水の問題
設置希望場所はテレビの奥、カレンダーが掛かっているあたりです。
水やお湯を使う洗面化粧台の新設となると、給水、給湯、電気のコンセント、排水をどのように設置するかが課題になります。
まず給水と排水です。
給排水はちょうど洗面化粧台を設置する壁の裏手がベランダで、洗濯機用の配管があったためそちらを活用する形になりました。
問題は給湯です。
現在使用している給湯器は、ちょうど和室と反対側の壁面の1階に設置されていて距離でいうと10メートル以上あります。
そこから配管を引っ張るには遠すぎるため、洗面化粧台用の電気温水器で対応することにしました。
電気温水器を使用するには電源が必要なので、コンセントの増設をします。
ちょうど和室の物置の中にブレーカーがあり、そこから配線することができました。
次に電気温水器の排水です。
排水には「壁排水」と「床排水」の2パターンがありますが、電気温水器は床排水しか対応していませんでした。
しかし床排水にするには高さの確保が難しく、考慮した結果電気温水器の横に配管スペースを設けて、床ギリギリの位置で壁排水をしながら、床排水のようなしくみを作ることができました。
いよいよ洗面化粧台の取り付けにかかります
まずは床を整えます。
畳の上に洗面化粧台を設置することができないため、2畳分だけフローリングを張ります。
お部屋の雰囲気に合うフローリングのカラーをお選びいただきました。
次に、配管を仕込むために壁に厚みをつけます。
この内側に配管を全てしまい込み、見た目をすっきりとさせたら、いよいよ洗面化粧台の取り付けです。
洗面化粧台新設工事の完了です
洗面台が取り付けられました。
床のフローリングとカウンターの色を揃え、統一感のある仕上がりとなりました。
フローリングと畳の間には「見切り材」という部材を仕込み、隙間ができないように工夫しました。
洗面化粧台を設置した場所にあったテレビの差込口は、右側に移設しました。
コンパクトな仕様ながら、直線的でシンプルなデザインがおしゃれな洗面化粧台です。
木枠の鏡は広々として使いやすく、右端に収納スペースも設けることができました。
カウンターの下に電気温水器などが置かれていますが、それでも足元にゆとりがあり、椅子を置いて身支度を整えることができます。
おばあさまが快適に使えるお部屋に仕上がりました。
介護リフォームは、お客様のご予算やご要望に合わせて様々な工夫をしながらプランを立てることができます。
小さなことでもぜひ、お気軽にご相談ください。
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