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【築50年】鉄骨補強による耐震改修工事|大阪市平野区S産業様
大阪府大阪市平野区。築50年ほどの工場の鉄骨補強による耐震改修工事をご紹介いたします。
ご依頼のきっかけは2階の床のたわみです。
過去に2階のみ耐震補強工事を行い、1階は行わなかったことで、2階の重みに耐えきれず床がたわんできてしまいました。

以前に耐震補強をしている2階フロア。茶色い柱を立てて耐震補強しています。

2階は4本の柱によって耐震補強されています。
床のたわみは社員の方が体感できるほどの歪みだったそうです。
これはもう建物が崩れかけているということですから、かなり危険な状態です。
なぜたわんでくるのか?それは2階のみ耐震補強を行ったことで、1階に負担がかかってしまったからです。
建物の荷重は大きく分けて2つあります。
【短期荷重】地震や台風の災害による荷重(圧力)
【長期荷重】建物自体の重さや人の重さ、机・棚などの荷物の重みによる荷重
今回は災害による被害ではないので、「長期荷重」による圧力がかかって起きたたわみです。
耐震補強工事では、短期荷重に対応する補強には一千万円単位の予算がかかります。
今回はひとまず長期荷重に対応する補強を行い、工場の安全を確保することになりました。

赤線の位置に柱を立てるイメージです。
工事のイメージです。
こちらは1階の写真になります。2階の柱の真下に2階と同じように柱を立てて補強する計画です。
工事を始める前に養生を行います。
こちらの工場は、シンナーなどの可燃物を保管しているため、工事を行う際には溶接の火花が飛び散らないように細心の注意を払う必要があります。
「防炎シート」という養生材を使って安全に工事できるよう発火のリスクに備えます。
「墨出し」という、柱の水平位置や中心位置となる基準線を書き出す作業を行い、柱の建てる位置を決めます。
ちょうど2階の柱の真下にあたる位置に柱を立てる計算になります。
柱の長さは全て同じではなく、床のコンクリートのたわみによって数センチ単位で違ってくるため、職人が測量して細かく長さを合わせました。
柱が立ったら筋交いを入れて安定させます。
下のベースとなる四角いプレートは規格物を切って溶接しています。
上の梁に溶接して柱を固定します。
柱のオレンジ色は錆止めの色です。
2階の重みを支える4本の柱が建てられました。
今回の鉄骨補強による耐震工事は、長期荷重に対応した耐震補強となり、工事費用は税込みで150万円ほどでした。
これまで、床のたわみを身体で感じられるほどだった工場が、安全にお仕事ができる環境となり、社員の皆様にも安心していただけたことと思います。
この度はカプライリフォームをご利用いただき誠にありがとうございます。
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